Friday, February 08, 2008

まつしたさん

松下 幸之助さんの事を書いた本を読みしました。

本屋で『よしもとばなな』の本を買うつもりで行ったのですが、何でだかふっと、出逢ってしまいました。

私なんかが到底及ばない境地の方ですが、何だかそうだな〜と思い、少しご紹介です。
ちょっと固いかな(笑)


精一杯努力したにも関わらず、うまく行かないことがある。

ふと隣を見ると楽々と成果を上げている人がいる。

努力が足りなかったわけではない。運命というものがあるのか。

そんな苦い思いを抱くことが多かれ少なかれある。

松下さん:
「今日までの自分を考えてみると、やはり90%が運命やな。わしが大阪で電車を見ることが無かったら電気の仕事をやろうと閃くことも無かったやろうな。そういうことを考えてみると、人間はほとんど運命だとつくづく感じるな。そういう幸運にわしは心から感謝をしておるよ。」

「運命が90%だということは、残りの10%が人間にとっては大切だということになる。いわば自分に与えられた人生を自分なりに完成させるか、させないかという大事な要素ということや。ほとんどは運命によって定められているけれど、肝心な所は人間に任せられているのかもしれん。」

日本人に生まれたのも、この時代に生まれたのも、生まれた家も、環境も、定め・運命といえる。

松下さん:
「例えば船があって、自分が大きな船か、小さな船か。それぞれの人にとって、それは一つの運命かもしれんが、肝心な所は人に任せられているということや。残りの10%が船の舵の部分であるということやな。」

鷹がスズメになろうとしても、スズメが鷹になろうとしても、それは運命であって変えることはできない。しかし、鷹は鷹なりにスズメはスズメなりに一生懸命生きる努力はしなければならない。それをしなければ生きてはいけないのだ。

そこにそれぞれの成功の道も開けてくる。運命と努力とはそういうもの。

松下さん:
「運命が90%だから努力しなくていいということにはならんね。けれども努力したから必ず成功すると考えてもあかんよ。しかし成功するには必ず努力が必要なんや。」

松下幸之助は物事がうまく運んだ時は「これは運が良かったのだ。」と考え、うまく行かなかった時は「原因は自分にある。」と考えるようにしてきたという。


と、このような話、たまにはいいものです。
背筋が伸びる思いでした。

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