Friday, May 22, 2009

うれし、なつかし、ありがとう

先日、家のポストに嬉しいお届けものがありました。

いつもは光熱費の請求書やフリーペーパーや変なチラシしか入ってないから特になんの期待も無く、無意識に
習慣でダイヤルをまわしました。

すると見慣れない大きめの封筒が一通。

裏には友達夫婦の連名でスタンプが押してありました。
その感じが二人の暖かい何かをもう既にはなっていました。
『元気そう』って思いました。

私はすごくすごく嬉しくて、部屋に帰り着くのも待ちきれず、早く知りたい、見たいという思いが強すぎて
エレベータにのる前に、待っている間に開けてしまう程でした。

そこにはシンコ(友達)の昔からかわらない文字、高校生の時に手紙をまわしたり、ノートを見せ合ったり、
夏休みに合宿と称して、ためた宿題を一緒にやった時に見た懐かしい文字で、短くてやさしいメッセージが書いてありました。

その頃のキオクが一つの場面が終わる前に、次の場面にうつったり、忙しくグルグルとよみがえりました。

辛かったり、怖かったり、楽しかったりの3年間の寮生活、寮母さん、大石先輩、稲葉先輩、あべちゃん、、、
赤い箱のお弁当、セーラー服にジャージ姿の掃除時間(笑)


そして、何よりメールが普通になったいま、この手書きの『もじ』のもつ温度を再確認しました。

昔は好きな事だったのに、便利なだけにメールにばかりたよってしまって、(私の中では)大事にしなければいけない、したいと思っていた何かを無くしてしまっていたんだなあと思いました。


さて、中には。

焼き物のボタンがはいっていました。
前にも少しご紹介しましたが、シンコのご主人は有名な窯元の息子さんで、独立して今は自分で工房をつくり、確かな技術を元に
生活に密着したデザイン性のある、それでいて、ホッとできるような作品を作っていらっしゃいます。
全てがオーダーメイドです。
シンコもサポートをしつつ最近は自分の作品をつくっています。
今回のボタンもそんな中のもの。
コロンと可愛く、あたたかく、素朴な焼き物の表情がとてもとても、気に入りました。
『かわいい〜』と。
焼き物だけにワレル事はありますが、形あるものはいずれそうなるもの、そうならないように大事に使う心がけが必要です。

欠けてもまたそれはそれで、時の経過を確かに刻んだという証拠。
使ったものだけが知りうるキオクや気配がそこには残る気がします。

だからこそまた愛しくなるものではないのでしょうか。

VALEURにも合いそうです。

最近モノ作りをする人と良く会います。
再会だったり、初対面だったり、と色々ですが、みなさんとの話しはとても刺激になります。
こころが『すぅ〜』と深呼吸しているような気持ちにもなるんです。

シンコもそんな一人です。

いつもありがとう。

今度九州に帰った際には、大分の工房にお邪魔します。
温泉やね〜☆



一つ一つ色つけされ、焼き上がった美しいボタン達
シンコの人柄がでています。





手紙と一緒に添えられていました。ココロ豊かな大分での暮らしが垣間見えます。
小さな頃に裏の土手で一緒にクローバーをさがした、母をおもいだしました。
(母は天才的にみつけるのが上手かった!母の本にはいつも四葉の押し花がはさまっていました。)





*ここで窯元が見れます。築100年以上の小民家に暮らし、その隣の工房で作業をしています。
とても素敵な夫婦の作品、是非見てみて下さい!

http://www.teppeigama.com/kamamoto.html

(ダイレクトに飛べなくてすみません)

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