Tuesday, January 15, 2008

昨日の衝撃、走馬灯、めぐるめく。

突然の告知に、リカチャンと私は
『また〜、そんな嘘ばっかり言って〜!!』を連発し、しばらくして『え、ホントに?』と、急に突き放されたような
お店の人が急に遠くに行ってしまうような、でもまだ、少し疑いながらたくさんの質問をした。

このお店で、たくさんの会話をした。
遅くまで仕事をした日の、軽い打ち上げみたいなのりだった。
『餃子食べたいね。』が合い言葉みたいになっていて、海外の出張から帰ったら、お帰りと言って食べに行ったりもした。

そう、サイちゃんともいった、前にも書いた事のある、『餃子屋さん』

勿論、私たちの事だから、他愛も無い会話にはじまり、旅行の話、ヨガの話、好きなものの話、パンの話、プリンの話、だれそれの素敵な恋の話、家族の話、仕事の話、夢の話、月の話、いつもそれは楽しい時間として記憶に残っている。

無くなると聞いて、すごい勢いで、そう、良く『走馬灯のように』というけれども、その勢いで鮮明にカラーで記憶が蘇って来た。

ただの空腹を満たすだけのお店ではなかったんだな〜、と実感した。
こういうのって、失うと言うのを意識して初めて、大切なポジションにあったんだと気付く。

いつものお兄さんの、中国語なまりの、頼んでもいないのに『ビールね』のコトバや、お会計のときに『3万円ね』という、古典的すぎる、お約束の冗談も聞けなくなるのかと思うと、淋しい。


私が『無くなるんだね』というと『そうだ!』とリカチャンはおもむろにカメラを取り出して、最後だからといってたくさん頼んだテーブルの上の『ご飯』を撮りだした。こういう残し方。さすがカメラマン。記憶だけでは足りないから、時間を切り撮る写真が嬉しい。

リカチャンの頼んだビールを少し飲みながら、うつってみた。

無くなるんだな。
しつこいけど、ここ最近の中でも大きな出来事の一つ。(ある意味平和な暮らしです。)


そうそう、お店を壊して、そこにはマンションが建つらしい。
そのマンションにもこれからいろんなドラマがあるんだろうなとも思うけど、ここで、もう私たちのドラマが作れないと思うと少し切ない。

お店のお兄さんと、女の子は案外さっぱりしていて、『本店あるから、そこきて』と営業していた。
それが、何か私の気持ちを、少し安心させた。

お店ってすごい。
記憶に残るお店。
おいしいものを出して、楽しい時間をくれて、その人の1ページに残るってすごい事。


ありがとうございました。
とても素敵な思い出になりました。

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