Thursday, March 26, 2009

おばあちゃんと一緒

一昨日の夜に自宅に帰る途中、木の横にうごめく塊が。

夜も遅いし何だか怖いなと思いながら横を通ったらなんと、おばあちゃんが自転車ごと倒れていました。
倒れた自転車のカゴから何やら植木鉢がこぼれ落ち、中の土も無くなっていました。
『!!!』
びっくりした私は、『おばあちゃんどうしたと?だいじょうぶね?』と九州弁で話してました。

驚いた事におばあちゃんは笑っていて、『だいじょうぶ、だいじょ〜ぶ』とフラフラ。

『?』

おさけくさい!!

『ヨッパラッチャッタ〜』とおばあちゃんが言うから、この歳で、こんなになるまでよく飲んだものだとびっくり。
とりあえず寒いから起こそうとするのだけど、酔っぱらいは重い!!
小さなおばあちゃんだったけど起こすのに一苦労。
もちろん自転車なんて押せないし、帰れるのかこのばあさん!と思った。

勝ち気なおばあちゃんで『群馬のおんなは勝ち気で空風〜』『わたしはね、72歳よ〜』といいながら前屈してカラダの柔軟性を
見せようとするのだけど、勢いあまって頭から転んじゃって。。。でも酔っぱらってるから痛くないって言うし。。。

おばあちゃんおぶって、自転車おすのは無理だなと思っていたら、それを見ていた女の子が近づいてきて、「大丈夫ですか?』
と。

これは2人でも無理だねという事になり、おまわりさんを呼んで。

すると駆けつけてくれたおまわりさんをみたおばあちゃんは『あんた嫌い!!』の一点張り。
帰らないと言い出すしまつ。

『よし、じゃあさ、おばあちゃん一緒に帰ろうよ〜』と言ったら『家によっていけ、お祭りあるからうちにこい!』とやる気満々(笑)

この頃からもう、この人はかわいいなと思うようになって、歳をとると子供になっていくって言うけど、さらに酔っぱらっているから
だだをこねる子供みたいで面白かった。

腕を組んで歩きながら、おばあちゃんのお父さん(宮大工だったらしい)のはなし、ご主人(この人も宮大工)の話、息子の話(宮内庁の仕事をしている自慢の息子らしい、が、まだ結婚していないから嫁に来いと言われ(笑))等等、声高らかに夜中0時過ぎに繰り広げられたのでした。

きみちゃんという名前だったおばあちゃん。
自宅前までお巡りさん2人、さっきであった女子2人とおばあちゃんの5人みんなで歩いて、
最後はおまわりさんに抱えられての帰宅となりました。良かった良かった。

声をかけてくれた女の子と2人で帰りながら、思わぬ事態に驚いたけど楽しかったね〜とか言いながらテクテク。
四国出身のカノジョは24歳。わたしの10歳年下。

こんな親切な若者がいて安心だわ〜とじんわりときました。
今度、ご飯にいく約束をしておやすみなさいの別れ。

帰宅して、何だか1日の終わりに起こったハプニングにココロがあらわれたな〜と思ったり、とくにいい事ではないのだけど
いい事をした時の晴れやかな気持ちになったのでした。

おばあちゃん、酔いが覚めたらきっと強打した頭が痛いんだろうな。
生きてる証。
それもまた良しです。
飲み過ぎにはきを付けましょう。

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